小さな出来事の積み重ねを語るブログ

2010年7月4日日曜日

参院選挙の情勢

来たる7月11日の参議院選挙に向けて、さまざまな党が選挙活動をしている。
田村亮子などのタレント候補、増税議論、小党の動向など事を欠かない。
そんななか一番気になるのは民主党が、過半数を確保できるかだ。
鳩山政権のころは、激しいバッシングで支持率が急落し、選挙では戦えないといわれてた。
このときの野党はチャンスとばかりに、ほくそ笑んでいただろう。
民主党がガタガタならば自分たちの付け入る隙があると。
そして自民党から分裂してできた小党などは、このときのためにリスクを犯して行動してきた。
もし民主の席が大きく割れてしまったとき、連立を組むという狙いを秘めて。
彼らの筋書きは一見して合理的にも見えたのだった。

しかし事態が急変する。
鳩山首相が辞任して、菅政権が発足したのだ。
しかも支持率は、鳩山政権末期には考えられなかった数値をたたき出した。
十数年ぶりの庶民派の総理大臣は、かなり現実的なので国民に信頼されているのだろうか。
また彼の代わりなんていないから、支持率が高いのか?
いずれにしても高い人気を誇っている。

そしてその裏で野党は大いに焦った。
民主党が選挙で大敗北するという予想のもと、その席を狙っていたのだから。
特に最近できた小党などの思惑は大きく外れた。
このままでは存在感を全く示せなくなるだろう。
また分裂騒動で自民が一番損をした。
数少なくなった同胞が分裂などで消えていって、自民党は大きな衰退をしたのだから。
今では到底、民主に立ち向かうことすらできない。
以前だったら民主党vs自民党というフレーズで選挙を戦ったのだが・・・
それが「民主党は過半数確保できるか」「増税は!?」と自民は相手にもされない。

そしてこの出来事を慧眼をもって、菅氏は見逃さなかった。
歴代の政権がタブー視してきた消費税増税を表明してきたのだ。
普通だったら政権が吹き飛ぶほどの発言だが、ライバルが不在あってのことだろう。
マスメディアに堂々と増税議論をしてきた。
しかも支持率は大きく落ち込まずにすんだのだ。


今回の参院選挙は、いろいろな意味で注目を集めそうだ。

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