来たる7月11日の参議院選挙に向けて、さまざまな党が選挙活動をしている。
田村亮子などのタレント候補、増税議論、小党の動向など事を欠かない。
そんななか一番気になるのは民主党が、過半数を確保できるかだ。
鳩山政権のころは、激しいバッシングで支持率が急落し、選挙では戦えないといわれてた。
このときの野党はチャンスとばかりに、ほくそ笑んでいただろう。
民主党がガタガタならば自分たちの付け入る隙があると。
そして自民党から分裂してできた小党などは、このときのためにリスクを犯して行動してきた。
もし民主の席が大きく割れてしまったとき、連立を組むという狙いを秘めて。
彼らの筋書きは一見して合理的にも見えたのだった。
しかし事態が急変する。
鳩山首相が辞任して、菅政権が発足したのだ。
しかも支持率は、鳩山政権末期には考えられなかった数値をたたき出した。
十数年ぶりの庶民派の総理大臣は、かなり現実的なので国民に信頼されているのだろうか。
また彼の代わりなんていないから、支持率が高いのか?
いずれにしても高い人気を誇っている。
そしてその裏で野党は大いに焦った。
民主党が選挙で大敗北するという予想のもと、その席を狙っていたのだから。
特に最近できた小党などの思惑は大きく外れた。
このままでは存在感を全く示せなくなるだろう。
また分裂騒動で自民が一番損をした。
数少なくなった同胞が分裂などで消えていって、自民党は大きな衰退をしたのだから。
今では到底、民主に立ち向かうことすらできない。
以前だったら民主党vs自民党というフレーズで選挙を戦ったのだが・・・
それが「民主党は過半数確保できるか」「増税は!?」と自民は相手にもされない。
そしてこの出来事を慧眼をもって、菅氏は見逃さなかった。
歴代の政権がタブー視してきた消費税増税を表明してきたのだ。
普通だったら政権が吹き飛ぶほどの発言だが、ライバルが不在あってのことだろう。
マスメディアに堂々と増税議論をしてきた。
しかも支持率は大きく落ち込まずにすんだのだ。
今回の参院選挙は、いろいろな意味で注目を集めそうだ。
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