小さな出来事の積み重ねを語るブログ

2010年10月1日金曜日

中国の領土拡張政策

今の日中関係はかなり悪い所にきている。
ことの発端は尖閣諸島での船長逮捕事件である。
普通ならば問題ないことなのだが、今回は領土問題が絡んできている。
領土問題というと最近は中国がよく文句をつけてくる。
そもそも中国とはどういう国なのか。

中国という国は日本だけでなく、さまざまな国と領土問題を起こしている。
北はロシアやモンゴル、西は旧ソ連諸国、南はインド、東は東アジア諸国と多岐にわたる。
国土が広いのもあるが、一番の理由は領土拡張政策にある。
中国は覇権を広げるべく、領土を喉から手が出るほどほしいのだ。
しかし国境線が明確に敷かれている陸地は、獲得するのは困難である。
昔だと戦争で容易に併合できたが、現在はアメリカがいるので戦争を起こすことはできない。
もし起こそうならアメリカが黙っていない。
それに対して海上は国境線が曖昧なので、たびたび論争になりやすい。
尖閣諸島は日本の正式な領土のはずなのに、中国側は詭弁に近い説を用いてくる。
尖閣諸島は大陸棚の内側にあるので中国側の領土だと。
そのような説を平気で唱えてくるので、いくら正しいことを言っても解決できない。
そうなったとき歴史は、軍事力で解決すると教えてくれる。
そして中国の軍事力は日に強大になってくる。
ということは日本は非常に危険なところに立たされているのだ。

それにしても中国は何故、これほどにまで海上領土に固執するのだろうか。
海洋資源を意地でも手に入れたいのだろうか。
確かに資源は大きな武器になるので、手に入れたくなる気持ちはわかる。
しかし中国はそれだけを狙っているわけでない。
もっと大きな野望を秘めているのだ。
1970年代の中国の戦略部門で海上の領土拡張政策が発案された。
それをみていくと三段階に分けられている。

1.2010年までに沖縄や石垣島の近くまで制海権を拡げる

2.2030年までに小笠原諸島からインドネシアまで制海権を広げる

3.2050年までにグアムまでの西太平洋側を支配する


これらをみていくと、1の日本近海に広げるという狙いは現実になりつつある。
中国が本気を出せばすぐにでも支配されそうな勢いだ。
もしこれが実現したら日本の間近に中国が迫ることになる。
すると事あるごとに圧力を掛けられることになるだろう。
次に2の小笠原諸島の海域制覇は、もし実現したら日本にとって致命的な傷になる。
なぜなら日本は海に囲まれているので、制海権を奪われることは日本を支配されるのと同義になるからだ。
すると物資の補給を海上に頼っている日本は、中国に補給路を握られていることになる。
もし中国と問題を起こせば、すぐに他国との貿易がストップする。
これだけは同盟をフルに活用してでも、絶対に阻止すべきことである。
でなければ中国という国の奴隷に成り下がってしまう。
最後の3は完全にアメリカと張り合おうという姿勢である。
この頃の世界情勢は全く予想できないが、少なくてもアメリカの力は落ちているはずだ。

中国の影響力の増大は避けられないことである。
しかしながら外交政策を巧みにこなしていけば、うまく圧力をかわすことができるだろう。
そのためには日本の政治家や外交官の質を上げていかなければならない。
これからの時代は激動の時代なので、ことさら統治者の力量が重要になってくる。
しかしながら今の日本では無理だろうと思われる・・・

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