2010年4月26日、史上空前の流出事件が発生した。
最初に発見したのは、ファイル共有ソフトの利用者。
あるフォルダをみると、女性の写真が多く載っていた。
内容から察するにどうやら不倫相手。これはけしからん!
この人は2chのスレッドの『シャレタマ』に持ち込んだ。
するとの内容に興味を抱いたスレッドの住人は、即座に調査を開始した。
実はこのスレッド、多くの愉快犯が利用し、悪名高いものだった。
一度流出事件などが起こると徹底的に調べ上げられ、関係者に嫌がらせをするという。
彼らは探偵顔負けの調査能力を駆使して、素性を調べ上げていった。
【「不倫相手が二人!?許せない。」
性器を露出した写真やあられのない写真。
またメールの内容も流出し、そこから流出源が特定。
しかも奥さんがブログを書いているみたいで、そこは個人情報のオンパレードだった。
妻や子供の名前はもちろん、通っている学校や日常など、あらゆることがわかった。
もちろん不倫相手の二人も調査された。
悪いことに携帯のメアドから電話番号、住所などの個人情報も判明。
愉快犯たちは調べるだけでは飽き足らず、本人に直接的に嫌がらせをした。
「妻のメールに不倫の証拠を突きつけてやったぜ!」
「俺は直接電話を掛けたよ。」
「彼女たちに本人自身の写真を送ったぜ。」】
ここまでの内容は目に当てられないようだが、過去の流出事件とは大差ない。
実はここからが今回の事件の真骨頂である。
この流出源の男性は日大の職員で、流出は不倫関連だけでなく大学の極秘データも漏れていた。
過去の医療ミス、不正入学の情報、懲戒免職情報などだ。
ある元講師は痴漢で懲戒免職になり、その後ケーキ屋を営んでいたという。
しかし事件でリストが流れ、愉快犯たちの調査で近況が判明した。
すると店に嫌がらせの電話が殺到して、ケーキ屋は閉店に追い込まれたという。
また教授の女子生徒に対するセクハラメールも、中身がすべて公開されてしまった。
その教授はすでに懲戒免職をされているが、これらの内容で大学の威信低下は免れないだろう。
今回の事件はコンピュータウィルスによってもたらされた。
それは小さなことかもしれない。
しかし結果としては重大なものになってしまった。
当事者が立ち上がりができないぐらいに・・・
しかもこの事件は決して他人事ではない。
あなたの身の回りでも十分起こりえることだ。
どうしたらいいか?
これらの事件に遭遇しないために、いくつかの方法がある。
1.ファイル共有ソフトを使わない
情報流出を真剣に考えている人であれば、これは絶対に守るべきであろう。
ウィルスの元凶の大半はここからきている。
これを利用することでリスクが大きく跳ね上がるのだ。
2.セキュリティーソフト
これらをインストールし定期的な更新、検索をすれば大抵のウィルスは防げる。
しかしインストールだけでは効果が半減するので、定期的な点検は忘れずに。
3.暗号化
重要な情報は暗号化するとよい。
特にソフトを利用した暗号化は強力なのでお勧め。
最新の暗号は解読する方法がないのである。
これなら流出しても洩れる心配はない。
ただしUSBメモリやWindowsについている暗号は、解読されやすいのでお勧めしない。
4.無線LAN機器の暗号機能の増強
これらの暗号が弱いと自分の通信内容が筒抜けになってしまう。
古い機器を利用している人は、最新のに買い換えると無難である。
なぜなら古い機器の暗号技術は、解読方法があるからである。
以上の4つをあげたが、1と2は是非実践してほしい。
これだけでだいぶ違ってくる。
小さな出来事の積み重ねを語るブログ
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