小さな出来事の積み重ねを語るブログ

2010年6月7日月曜日

鳩山政権の通信簿

首相の評価というものは、数年勤めて、はじめてできるもの。
なので鳩山政権の評価をするのは心苦しいけれど、あえてトライしてみようと思います。

鳩山政権はマスコミの批判がすさまじく、悪い印象しか持たない人が多いでしょう。
事実、普天間問題や政治汚職、口蹄疫問題など様々に取り上げられてきました。
そして支持率は急激に低下し、参院選を見越しての辞任となりました。
突然の辞任で多くの国民が衝撃を受けたでしょう。
私もびっくりしました。
さて、本題に移りたいと思いますが、今回の評価は私の視点で下していきます。
その内容は、以下のカテゴリーに分けて述べていきます。


1.少子化対策
日本の未来は暗いといわれています。
なぜなら、子供の数が減っていくと、モノがあまり売れなくなるからです。
すると経済活動が縮小して、給料が減っていき、貧しくなります。
そうなると日本が活気を失って、どんどん衰退していくでしょう。

民主党政権は少子化対策の一環として、異例の法案を遂行しました。
それは子供手当てと、高校無償化法案です。
これらの成否は、長いスパンで見ていかなければ、分からないものです。
でも私個人として、これらの法案を評価していきたいと思います。
なぜならば少子化というのは、早いうちに手を打たないと手遅れになるからです。
体力がなくなってから施行しても、焼け石に水状態になります。
なので成功するか失敗するかは別にして、迅速に対応した民主党にエールを送ります。
つまりやることに意義があるといいたいのです。


2.外交政策
民主党と自民党との最大の違いです。
自民はもともと、アメリカをかなり重要視をしてきました。
どれぐらいかというと、アメリカ側が多少無理を要求してきても、自民はこれに必ず応えるほどです。
米軍基地問題をはじめ、外交上の要求など様々です。
このために日本はここ数十年にわたり、大きな問題を起こさずにすんだのです。

しかし民主党はアメリカを軽視しています。
それは普天間問題を見るとわかります。
民主党は当初、人気取り政策を配慮して、普天間基地を沖縄県外から移そうとしました。
しかし、これらの考えは国防という観点から、全くの的外れなものです。
なぜならばアメリカ軍が沖縄にいると、台湾や朝鮮半島、中国をにらむことができます。
そうすることによって、周辺国の軍拡を抑えて、大きな問題を起こさずにしたのです。
しかし県外移設となると沖縄の力が衰えて、周辺国を喜ばせることになります。
その結果、極東情勢が不安定になるのは、火を見るより明らかです
このシナリオは、アメリカの意図と明らかに反しています。
オバマ大統領が鳩山首相に対して、軽く扱ったのはそのためです。

逆に中国に対しては、非常に親密に接していきました。
度重なる会談や、市場開放政策をみていけば明らかです。
特に、多くの人は知らないけれど、共同通貨政策を水面下で進めていきました。
簡単に説明すると、円と人民元を簡単にすることです。
現行では為替をするときに、間にドルを挟まなければいけませんでした。
しかしこれを取り払えば、資本の行き来がしやすくなるというものです。
鳩山氏は日々、強大になる中国を見据えて、関係を強化しようとしたのでしょう。

しかしこれらのやり方は当然、アメリカの機嫌を損ねることになります。
アメリカの現在の仮想敵国は中国です。
そして日本という国は、アメリカの覇権遂行の最後の防波堤です。
そんな日本が中国に擦り寄ったら、アメリカの外交政策が狂ってしまうでしょう。

私もアメリカ軽視の政策はしてほしくないと思います。
なぜならアメリカと親密にすることこそ、日本のためになるのです。
もしもこの路線をはずせば、日本はすべての面において不安定になるでしょう。
なので民主党の外交政策はNOを突きつけます。


3.市場政策
鳩山政権はどうも市場の力を軽視しているようでなりません。
なぜなら資本世界の市場こそが、国民を幸福にすると信じているからです。
理由を説明すると長くなるので、ここでは簡単に説明します。
つまり市場に任せていけば、無駄が極限に小さくなるということです。
すると市場が活性化していき、利益が多くなります。
なので資本市場が、最もすばらしい政策だといいたいのです。

しかしこの原理を軽く見ている民主党は、市場放任とは逆の政策をしてきています。
例えると民から官へ移行しているのです。
民主党は中央政権の力を強化して、市場を弱くしています。
郵政案の逆行然り、公共事業を増やしています。
すると、どうしても無駄が生じて支出が増えてしまうのです。
どうなるかと言うと、国の借金が大幅に増えます。
また国の権限を強化すると民間企業が軟弱になります。
なぜなら国が仕事を与えたり、補助をすると民間企業が努力をしなくなるからです。
すると国の景気はいつまで経っても変わらないのです。
日本の成長が止まっているのもそのためです。

自民時代もその風潮がありましたが、民主になってさらにひどくなりました。
私は民主の経済政策については不可をだします。



4.結論
過去の記事で鳩山氏を擁護していたけど、総論としては低い評価です。
短期間で評価は出しにくいけれど、少なくても3は長期政権でも変わらないと思います。
2は新展開が生まれるかもしれないが・・・

次は菅さんになりますが、私としては長く続けてほしいです。

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