2月から5月くらいまでは大学4年生にとって就職活動のピークである。
さまざまな企業にエントリーして、面接を受けていたりしているだろう。
そこでうれしい想い、悲しい想いをしながら、人間として成長していく。
そのような経験を通して多くの人は内定をとっていく。
しかし世には内定を取れない人たちがいる。
理由は準備不足や実力不足、家庭の事情などいろいろある。
これらは個人の資質による影響が大きい。
一方で個人ではどうしようもない要因もある。
それは大学の入学方法だ。
大学の入学試験は大きく、一般入試、推薦入試、AO入試に分けられている。
一般入試は試験の成績で、推薦入試はスポーツの実績や学校の成績で決まる。
AO入試とは学校、学科にとっての理想の人物像を採用しようというものである。
実はこの入学方法によって就職の成功率は大きく変わる。
その中でAO入試組の就職実績は散々たる結果だ。
なぜAO入試は就職に不利なのか?
AO入試の本来の目的は、学力ではかれない個人の魅力をみるもの。
特異な経歴、奇抜な発想力の持ち主を採って、大学を活性化させる目的がある。
真面目な一般入試組、実績のある推薦入試組、変わった人材のAO入試組。
これらの人物がバランスよく学内にいることで、学校全体の格が上がっていく。
当初AO入試でこのような目的があった。
しかし最近は少子化の影響もあって、AO入試を乱発する大学が増えている。
AO入試を騙り、実質無試験で大学に入学できてしまうのだ。
こうなると本来の目的である、特異な人材の獲得がなくなってしまう。
むしろ基礎能力や学力もない人がAO入試で入学してくる。
このような人材が企業で通用するとは考えられない。
実際に企業の人事担当者も、AO入試組を採用しないようにしている。
なぜなら過去に、AO入試組で入社した人材は評価が低いからだ。
特にストレス耐性が低く、扱いに苦慮しているとか。
一般に受験勉強はさまざまなメリットがあるといわれている。
学力が向上するし、努力する経験が生まれる。
けれど一番重要なのは我慢する力がつくのでないだろうか。
一年や二年間机にしがみついて、勉強という苦行を行うのだ。
そこで社会人には欠かせない、ストレス耐性を身につけることができる。
でもAO入試で受験勉強の経験がないと、これらのスキルが身につかない。
学生生活では支障はないが、就職活動で割を食う。
現在年間で5万人のAO入試出身者が就職できずにいる。
そういう悲劇をなくすためにも、文科省はAO入試を廃止させるべきだ。
詳しい情報は↓
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/452
小さな出来事の積み重ねを語るブログ
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