小さな出来事の積み重ねを語るブログ

2010年4月18日日曜日

AO入試組は就職に不利!?

2月から5月くらいまでは大学4年生にとって就職活動のピークである。
さまざまな企業にエントリーして、面接を受けていたりしているだろう。
そこでうれしい想い、悲しい想いをしながら、人間として成長していく。
そのような経験を通して多くの人は内定をとっていく。
しかし世には内定を取れない人たちがいる。
理由は準備不足や実力不足、家庭の事情などいろいろある。
これらは個人の資質による影響が大きい。

一方で個人ではどうしようもない要因もある。
それは大学の入学方法だ。
大学の入学試験は大きく、一般入試、推薦入試、AO入試に分けられている。
一般入試は試験の成績で、推薦入試はスポーツの実績や学校の成績で決まる。
AO入試とは学校、学科にとっての理想の人物像を採用しようというものである。

実はこの入学方法によって就職の成功率は大きく変わる。
その中でAO入試組の就職実績は散々たる結果だ。
なぜAO入試は就職に不利なのか?

AO入試の本来の目的は、学力ではかれない個人の魅力をみるもの。
特異な経歴、奇抜な発想力の持ち主を採って、大学を活性化させる目的がある。
真面目な一般入試組、実績のある推薦入試組、変わった人材のAO入試組。
これらの人物がバランスよく学内にいることで、学校全体の格が上がっていく。
当初AO入試でこのような目的があった。

しかし最近は少子化の影響もあって、AO入試を乱発する大学が増えている。
AO入試を騙り、実質無試験で大学に入学できてしまうのだ。
こうなると本来の目的である、特異な人材の獲得がなくなってしまう。
むしろ基礎能力や学力もない人がAO入試で入学してくる。
このような人材が企業で通用するとは考えられない。
実際に企業の人事担当者も、AO入試組を採用しないようにしている。
なぜなら過去に、AO入試組で入社した人材は評価が低いからだ。
特にストレス耐性が低く、扱いに苦慮しているとか。

一般に受験勉強はさまざまなメリットがあるといわれている。
学力が向上するし、努力する経験が生まれる。
けれど一番重要なのは我慢する力がつくのでないだろうか。
一年や二年間机にしがみついて、勉強という苦行を行うのだ。
そこで社会人には欠かせない、ストレス耐性を身につけることができる。
でもAO入試で受験勉強の経験がないと、これらのスキルが身につかない。
学生生活では支障はないが、就職活動で割を食う。

現在年間で5万人のAO入試出身者が就職できずにいる。
そういう悲劇をなくすためにも、文科省はAO入試を廃止させるべきだ。


詳しい情報は↓
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/452

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