小さな出来事の積み重ねを語るブログ

2010年4月13日火曜日

飲食業に就職しないほうがいい理由

最近、牛丼チェーン業界で牛丼の値下げ合戦が繰り広げられている。
松屋、すきや、吉野家、どの店も300円を切っている。
消費者にとって実にありがたいことだ。
しかし店側の戦略の裏で従業員は苦労している。
客が多くなって忙しいとかではない。
値が下がったことによって、一杯あたりの店の利益が落ちているのだ。
ただでさえ通常の利益は一杯につき10円もないとか。
それなのに値下げしたら店側の利益が吹っ飛んでしまう。
となると従業員はどうなるの!?

そう、これが飲食業界の実態である。
客を獲得する努力をしようとすればするほど儲からなくなるのだ。
そしてそのしわ寄せは社員にのしかかる。
就職や転職を考えている人は一度は耳にしたかもしれない。
「飲食業にはいくな!」「飲食業はブラックだ!」と。
半ば常識になっていることだろう。

ではなぜ飲食業は就職しないほうがいいのか。
一言でいうと競争が激しいからだ。
現在日本の飲食店の数は無数にある。
食というフィールドで戦う以上、すべての店がライバルとなりえてしまう。
そうなると顧客獲得の競争は厳しいものになる。
とりわけ競争手段は価格戦略になるだろう。

ちなみに価格戦略とは価格を安くすることだ。
値段を下げて客に来てもらおうというねらい。
単純明快かもしれないがトンデモナイ!
自分の首を絞めているのだ。
利益が薄くなるとツケは従業員へと向かう。
それは長時間労働で給料が安くなるということ。

なぜかというと人件費が一番削りやすいからである。
店側にとって、材料費やサービスの質、諸経費の効率化はとうの昔に最適の水準になっている。
つまりもう下げられないから、人件費削除になるわけだ。
けれどもアルバイトの給料は下げられない。
他のアルバイト先に流出するからね。
となると正社員はお金を犠牲にしてお店に尽くさなければならなくなる。

次に長時間労働について説明する。
最近店舗などをみていくと、24時間営業になっているところが多い。
それは店の営業時間が長いと、客にとって利便性は高まるからだ。
どんな人だって夜に開いている店はありがたい存在。
逆に営業時間が短い店は、客確保で不利になる。
このような理由で24時間営業が増えているのだが正社員はつらい。
そのぶん長く働くことになるからだ。
しかも残業代が出ないところが多い。



嗚呼・・何というマゾヒズム・・・
店のために自分を犠牲にしてささげる行為。
絶対に踏み込みたくない世界ですね。


最後にですが、この記事を見ている就職者希望者にちょっとしたアドバイスを記します。
この業界の採用担当は、この事実を認知しているのでリクルートに力を入れています。
つまりさまざまな手を使って、だまそうとします。。
豪華な会社パンフレットをはじめ、セミナーでの巧みな話術等。
特に話術は、周りの人をその気にさせるほど感化されます。
実際に私も飲食業はブラックという認識をもって、説明を聞いたのに騙されかけました。
それほど注意しないといけないものです。
セミナーに参加しないのがベストですが、出席しても冷めた目でみることです。
どんな企業でもいえることですが、会社側の情報を鵜呑みにしないことですね。

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