小さな出来事の積み重ねを語るブログ

2010年4月7日水曜日

中国で邦人の死刑執行は非人道的?

中国で邦人の死刑が明日、執行される見通しである。
死刑制度が残る日本とはいえ、短期間に4人は多すぎるようにみえる。
それに海外の裁判で執行されるのだから、納得いかない人もいるであろう。

しかし冷静に考えるとこれは仕方がないとおもう。
なぜなら彼らは、中国の確立された法を犯しているからだ。
もし無罪なのに言いがかりで拘束されたなら話は別だが・・・
でも彼らは、麻薬を持ち込もうという目に見える違法行為をした。
拘束されたときの処遇も熟知していたはずだ。
たとえば海外で殺人を犯して捕まり、
その法律の存在を知らないと言って、無罪の主張をする人はいないのと同じ原理。


では麻薬を中国に持ち込んだだけで、死刑というのは厳しいんじゃないか?
それに死刑の執行数も世界一なのも納得できない!
このような考えもあるかもしれない。

しかし中国という国は麻薬にとても敏感である。
19世紀にイギリスとのアヘン戦争に敗れ、その苦い記憶が現在も残っている。
害になるものを排除しただけで戦争になり、本土の一部が植民地にされたからである。
そして中国にとって、それは理不尽極まりない話だったはず。
このような経緯があるので、中国は薬物には厳しい姿勢で挑んでいる。

というわけで死刑執行に異を唱えることはできない。

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