2010年4月10日に新しい党が産声を上げた。
その名は「たちあがれ日本」。
平沼氏を中心とする自民の中枢メンバーが分裂してできた新党だ。
平均年齢70歳の超ベテラン議員が党を運営する。
なぜこのような党ができたかというと、自民が頼りなかったのだろう。
今の政権は失態が続き国民の支持が落ちているのに、自民は追求できずにいる。
チャンスを活かしきれていない状態だ。
そんな自民を彼らは見限った。
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私個人の見解だが通常、組織が分裂すると母体は弱くなる。
古代ローマ帝国の東西分裂しかり、フランク王国やモンゴル帝国の分裂など枚挙に暇がない。
アレクサンドロス大王のマケドニア王国もそうだ。
分裂したそれらの国々は以前の勢力に戻ったことはない。
そして今回の自民も同じような運命をたどるでしょう。
ではなぜ自民がこれほど衰退したのか。
多くも人は小泉政権の後釜の力が不足していたと考える。
確かに閣僚の不祥事や指導力不足などが露呈した。
そのため安部政権、福田政権、麻生政権へのバッシングはすさまじかった。
あまりにも攻撃が激しかったので、政権末期時の彼らの体調が崩れたほどだ。
でも自民衰退の本当の理由はべつにある。
それは小泉氏のワンマン政治である。
小泉氏は「自民党をぶっ壊す」をスローガンに掲げ、首相に就任した。
彼は構造改革のつもりで党を再生させたつもりだろう。
だが自民は本当にぶっ壊されてしまった。
以前の自民は、党内調整力の高さがウリであった。
どんな内容でも党内が一致するまで動かないものだった。
そのおかげで自民は安定した政治を行い、日本をよい国にしていった。
だが小泉氏は違った。
調整などお構いなしに、自分に逆らうものをどんどん切り捨てていった。
その代表が郵政政策だ。
造反した議員を自民の公認からはずし、選挙は小泉氏のYESマンを多数当選させた。
一世を風靡した小泉チルドレンだ。
当然政治も自分の思うままに進めることができる。
だがそれで党内調整力というものが喪失してしまった。
そして自民という構造物が揺らぎ始め、自民が急速に弱体化した。
決定打だったのは09年の衆議院選挙の政権交代である。
多くの支持層、支持団体が民主党にうつり、資金のやりくりが困難になった。
お金がないから備品の節約を徹底するし、秘書や職員の解雇・減給でしのごうとする。
するとモチベーションが激減して、活力がさらになくなるという負のスパイラルに陥る。
こうなると将来、自民がなくなるのではないかと思う。
その後、自民から分裂した勢力が台頭するかもしれない。
今後の動向に目が離せない・・・
小さな出来事の積み重ねを語るブログ
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